続・地図本づくりプロジェクト【別格二十霊場版】

別格ファンは想像の5倍多かった

私たちの地図本を購入してくれた方から一番多かったご意見がこちら。

そう、『みんなでつくった遍路地図(上巻・下巻)』には別格霊場が載っていません。
いや、正確に言うと半分は載ってます。88ヶ所のルート沿いやその近くにある別格、つまりページ内に収まる計9つの別格霊場はそれぞれ上下巻に載ってます。ご存じの方も多いと思いますが別格霊場は少し遠い場所にあることも多く、そんな残りの11ヶ寺は構成上の都合で掲載を見送ったという経緯がありました。それに、載っている別格もあるといえどもその扱いが若干薄かったのも正直否めません。

しかし冒頭にある皆様からのご意見には、上下巻をご利用いただいた上でのこの本の価値、そしてさらなる続編を待望されているというご評価も含まれていると受け止めております。本当にありがとうございます。

別格こそ詳しい地図がいる

とはいえ別格ルートは分かりづらく情報も極端に少ないため、初心者にはなかなかの難易度です。思うに88ヶ所ルートと比べても圧倒的に発信者の母数の差(=参拝する人の差)なのかなと感じています。

自分を含め、四国遍路における1番の魅力は「その道中にある」と答える人も多く、自然に包まれながら歩くへんろ道は爽快でありながらも、時には山あり谷あり峠ありで言わば人生そのもの。別格のみちはそれらがギュッと詰まった非日常中の非日常、まさに別格です。もっと多くの人に知ってもらいたいし興味を持ってもらえたならばぜひ足を運んでもらいたい。そのためには地図は欠かせない旅の相棒。「迷うのも遍路のひとつ」とも言われますが正直迷ってばかりだと楽しくありませんよね。

別格1番 大山寺周辺地図(画像は制作時のもの)
別格3番 慈眼寺周辺地図(画像は制作時のもの)


 

『みんなでつくった遍路地図(上巻・下巻)』のコンセプトは単なる道順を示した地図ではなく、遍路旅を経験された方々から絶景箇所や危険区間、現地の食べ物、おすすめ宿などのクチコミ、その地の歴史・小話など、遍路旅をもっと楽しくするポイント、遍路旅で抑えるべきポイントをたくさん書き込んだ地図本として作られました。そして思ったこと、

──── 別格こそ詳しい地図が必要だ。

これだけは言えることですが別格は断じて”おまけ”ではないし、地図を作るにしてもむしろもっと丁寧でなければ用をなさない。情報の数だけ人を楽しませたり助けられたりできることを経験値として知った私達は、今回も上下巻と同じ「みんなのクチコミをたくさん盛り込んだ地図本」をコンセプトに作り上げたいと思っています。そして私達も実際に現地を再調査し、リアルな情報やガイドを書き込んでいきたいと考えています。

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ぜひご協力ください

もしこの想いにご賛同いただけるならば、小さな小さなプロジェクトではありますが、ぜひこの”別格地図本づくりプロジェクト”に協力してくれませんか。前回の上下巻の時と同様、アンケートフォームに入力・送信する形式で下記の情報・クチコミを募集します。

  • 札所
  • へんろみち
  • グルメ
  • 宿
  • その他

何回お送りいただいても構いませんし、もちろん全部に答える必要もありません。「あ、そうだ」と思いついたらいつでもOK、小さなことでも全然嬉しいです。匿名ですのでどうぞお気軽に。

開発コードネームは『BK20』

まぁ、これは内々で勝手に言ってるだけ(笑)なんですが、今これを読んでくれているあなたもこの地図本制作プロジェクトに参加していただけないでしょうか。もちろん今回が初めての方も大歓迎です。この本がきっかけで別格霊場めぐりを初める人が生まれればこんなに嬉しいことはありませんし、そんな喜びも協力してくれた皆さんと一緒に分かち合うことができればこのプロジェクトは大成功です。地図を完成させること自体は通過点であって、実際にお遍路される方がこの地図を使ってそれぞれの札所に無事にたどり着いてもらうことが本当のゴールです。

どうか力を貸してください、よろしくお願いします!

(事務局・タケ)

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