謎の数字

国道を歩いているとき、ふと道路に描かれた大きな数字に気づいたことはありませんか?

これです、これ。↓↓↓

何これ?とまったくわからず、頭の中がずっと「???」でした。
最初にこれを見たのが室戸へ向かう国道55号でした。なので「ひょっとして24番最御崎寺までの距離かな」なんて、いろいろ想像を膨らませてしまいました。でもどうも距離が合わないし、何なら数字がどんどん増えていく・・・。

で、調べてみるとその正体は全然違うものでした!
実はこれ、「対空標示」という、地震や津波などの災害時に役立つ数字なんだとか。

対空標示とは、災害が起きたときにヘリコプターから地上の位置を特定するために道路に描かれた目印のこと。だから数字の向きが海側に向いてたんですね。その数字は道路上の位置を示していて、これはその道路の起点からの距離をキロ単位で表したものです。

例えば、「106」という数字が描かれていれば、その場所が道路の起点から106kmの地点であることを意味します。この数字を1kmごとに車道に描くことで、ヘリコプターからでも地上の正確な位置がすぐにわかる仕組みになっています。
特に太平洋側を中心にこの対空標示が設置されていて、四国全体で設置されている対空標示は、なんと485箇所もあります。

【出典】国土交通省 https://www.skr.mlit.go.jp/pres/h23backnum/douro/110620/110620-1.pdf

この対空標示が登場したきっかけは、平成22年の防災訓練。そのとき、目印が少ない道路でヘリコプターからの位置確認が難しい、という問題が明らかになりました。これを解決するため、まず室戸周辺で設置が始まったそうです。さらに、平成23年に発生した東日本大震災の教訓を受け、四国全域で早急に整備が進められました。
ただ、現在ではGPSの普及により対空標示の役割は以前ほど大きくないそうで、航空機や救助活動でも、今はGPSやデジタル地図で位置を特定するのが一般的なんだとか。

次に四国を訪れるときは、ぜひ道路にも目を向けてみてください。
そんな視点で遍路旅をすると、四国の魅力がまた一つ増えるかもしれませんよ!

ではでは。

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