8日目（雨と室戸と車のしぶき）

雨予報

今日の天気予報では一日中雨予報。
雨のち大雨、って何それ。
ここ野根から室戸岬まではあと30キロくらい。
時速5キロで歩くと机上の計算で6時間、休憩を入れて実際は8時間くらいは掛かる。
14時ごろから大雨って言ってたから、雨は仕方ないとしても出来るだけ小雨の中を歩きたい。

いつも6時過ぎに出発してるけど、2時間早めて4時に出よう。とすると3時半頃には起きないと。
なんて計画を立てて昨晩寝たわけ。

ただ昨日はけっこうな距離を歩いたから、ちゃんと起きれるのか心配でしたがちゃんと3時半に起きれました。出発は予定通り4時。まだ薄暗かったですがまぁそのうち明るくなってくるでしょう。朝ごはんは歩きながらパンでも食べよう。

という事は、室戸岬到着は12〜13時頃。
24番最御崎寺は車道から結構登った位置にある。たぶん間に合う。その先はどうしよう。まぁその場に行ってみて決めようと思い、とにかく歩く事にした。

佐喜浜

出発してからもう3時間くらい歩いただろうか。
佐喜浜という集落に着きました。
ここまでの道で休憩所という休憩所もなく、簡易的な野ざらしベンチはあるものの、こんな雨の中座って休憩なんてできやしない。
ちょっと雨が当たらない木の陰で立ち休憩所するのがやっとでした。

とはいえこの集落でも遍路小屋らしいものはなく、大きめの倉庫のひさしの下で少し休ませてもらう事にしました。

水はね問題

まだ雨は小雨程度。
歩く分には問題ないが、なにせスピードを出して通り過ぎる車の「水はね」がうっとおしい。
道路はいたるところに水溜りがあって、そりゃ向こうもかけたくてかけてるわけじゃないだろうけど、反対車線に大きく迂回するくらいじゃないと水溜りを踏まざるを得ない。
特に大きなトラックはずっと先から水しぶきを立てながらこっち向かってきてこわい。
それに増して風も強く吹いているので菅笠が首ごと煽られて、これまた鬱陶しい。。

まぁ好き好んで歩いているので文句も言えないが、できたらこの区間は晴れて欲しかった。
「ここから先自販機なし」なんて看板もあったけど、大丈夫。全然喉は渇いてません。

もちろん夫婦岩なんてチラ見で通過っすよ。

室戸ジオパークの遍路小屋に着き、少し休憩しようと思ってたけど、この雨で小屋の中まで吹き込んでくる。なのでジオパークの建物の入り口で休ませていただく事にした。バス会社の方と少しお話しをして再出発。

ただいま12時半。
室戸岬まではあと6キロ少々。
うまくいけば室戸岬まで1時間半くらい。到着は14時前後かな。予報通り雨が強くなってきた。
幸い、ジオパークを過ぎたあたりから車の通りが急に少なくなった。
昨日なら天気も良かったので、集団のバイクツーリングやら他府県からのファミリーカーが多かったのに。

海洋深層水やら青年大使像やら御厨人窟やらもチラ見で通り過ぎる。残念ながら写真すら撮ってないです。まぁ3巡目ならもういいよね。

室戸岬に着いた！

そして到着、室戸岬！！
時間は、、、、14時20分。
看板には灯台まで20分で登れる的な事も書いてたが、きっと足元悪いし、荷物重いし、足が行くなと言ってるし。
でもまぁ行くしかないか。

もうね、意外と惰性で登れちゃいましたね。いや、しんどいのはしんどいですよ、正直。
逆に木陰で雨が直接当たらず良かったです。
境内は数名の観光客さんがいましたが、遍路っぽい遍路は自分だけです。

息が切れたまま本堂、大師堂をお参りして納経。
さてちょっと休憩して降りますかね。

絶景のはず

次の25番神照寺までは1時間半くらい。
雨は強くなってきたけど、まぁ急がなくても行けちゃうな。体力的にももう少しなら行けそう。

帰り道は西海岸？の見晴らしのいい車道のグネグネ道。残念ながらこの雨なので景色的にはイマイチでしたが、達成感で晴々い（雨なのに！）気持ちでした。

25番神照寺

室戸の少し寂しい中道を通って要塞のような漁港が見えたらもうすぐです。

神照寺に着いた時には雨は強烈でした。ちょうど16時前。長い階段を登ったところに本堂があります。下りの階段が濡れて滑りそうでおっかない。

ウイニングラン

さてあとは野宿場所。
この辺だとあそこかな、という目星はついているので、コンビニで買い出しをしてその場所へ向かいます。

幸い先客もおらず、ここは雨風凌げる格好の場所。到着してすぐさまテントを張る。まだ明るいけど、風が強いのでテントの中で横になっていまくつろいでいるところです。

そんなこんなで結局今日も40キロ超えを歩いてしまった。しかも禁断の4時出発。野宿の特権ですね。

でもまぁ、正直そんなに疲れてないのは慣れてきたせいもあるだろう。

明日こそゆっくり歩くぞ！

ではでは。