仕上げ作業
これまで編集してきた地図原稿はいよいよ仕上げの段階になりました。
遍路情報って膨大にあって、正直「これで終わりでいいのか」と思うこともあるのですが、それらをすべて盛り込みことなんて到底できっこないんですよね。終わる、終わらないじゃなくて何が必要かをもう一度整理しています。
あくまで”地図”なのですが、楽しく歩けるためにひと工夫。情報がありすぎるのも考えものです。
宿泊施設、飲食店、トイレ、コンビニ、道の駅、休憩所。
これらは優先的に必要なもの。
それに加え、次の札所までの距離、道の標高やその傾斜、舗装や歩道の有無。
これがあるとその日の行動が安心して計画できる。
さらに札所の歴史やその土地見どころやグルメ情報があると到着が楽しくなる。
あとは自分の目で発見し、それぞれの思い出にする。注意しなければならない曲がり角には簡単な道案内も加えつつ、ちょっとしたプチ情報もさり気なく添えておく。
シンプルながらも必要最低限の情報は盛り込めたような気がします。もうこれくらいで大丈夫かな。やっと自分にも納得できる(いや、まだ迷ってる)ところまで来ました。これ以上はいくら時間があっても終わらないし、それ以上に紙のスペースも足りません。見にくい地図って情報が多すぎるところにも問題があると思ってますので。
ありがとう、みんなのクチコミ!
この地図一番の魅力と言って過言ではない「クチコミ」。
遍路旅を経験されたみなさんのクチコミをところどころに掲載しています。アンケートにご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。「生の声情報」、これがやりたかったんです。
会員のみなさんにはメルマガでアンケートをとったり、宿泊施設データベースで寄せられたレビューを掲載しています。
ネットショップで買い物するときも、食事をするお店を探すときもクチコミやレビューって見ますよね。
いろんな情報が多すぎて逆に混乱してしまう。そんな時に、これは良かった・これは悪かった、というクチコミがとても参考になります。
この本で言うと、宿泊施設や飲食店、観光スポットがそれ。みなさんがオススメするそんな情報が詰まってます。
紙選び問題
いままで作業してきたのはPC上の話。
ここからは製本に向けての作業をしなければなりません。紙なら何でもいいてわけじゃなく、手触り、印刷の発色、強度など。こだわるポイントはたくさんありますが、こだわればこだわるほど高価になっていきます。なるべく安価で済ませたいけど、粗末なものは作りたくない。
実はめちゃめちゃ悩みました。
しっかりした紙は厚くなる、重くもなる。綺麗に見せられる紙は屋外ではテカって見にくいしペンで書き込みしづらい。ここまでいい具合に出来上がった原稿をしっかり引き立てるためには紙も軽視したくないです。
そういう質とコストの両面から選びました。
表紙デザイン
こちらはまだ完全に固まったものはありませんが、こういう感じで作りたいっていうコンセプトは一応持っていて、あまりごちゃごちゃせず、落ち着いたシンプルなデザインにしたいです。誰が手にしても似合うもの。
一応3つほど候補があってその中から選ぼうかなと。
当然ながら表紙も紙です。
本文より多少厚めの紙にしますが、それでも旅の途中で徐々に傷んでくるのも想像できます。カバーを掛けてもらってもぜんぜん構いません。個人的にはブックカバー大好きだし、それを選ぶのも楽しい。
とは言え、しっかり考えて裸のままで使っても気に入ってもらえるデザインを考えてみます。
まとめ
ようやく長いトンネルから目線の先に小さな光が見えてきた、とまぁ現状はこんな感じです。
ここ最近では、みなさんがこの本を手にしてニヤニヤしてくれるのを想像しながら作業できるようになりました。
今回は徳島高知編。次の愛媛香川編の事を考えると気が遠くなってしまいますが、この本でみんなが楽しく旅ができるよう引き続きがんばります。
もう少しです!
(・・・と自分で励ますと少し元気が出る、そんな毎日を送っています)
コメント
いよいよですね。まだちょっと早いかな。
この本を使って歩くのが楽しみです。たぶん来年の春頃になるのでしっかり予習できます。
ラストスパートですね、頑張って下さい!
表紙デザインも楽しみです!本のタイトルも気になるぅ
楽しみが近づいてきました。
はやくみたーい
@naru
その頃に下巻も出来てたら最高っすね!(え、ひとごと!?)
@akko
ありがとうございます。タイトルは天から落ちてきました。まだ落ちてくるかもなので一応構えてます。
@うめ吉
@ななモン
もうすぐです!本当に!(何回目?)