夏の遍路をあなどるべからず

圓明寺～延命寺は日差しにさらされる

　連日、暑い日が続いております。
　この夏この暑い中、お遍路中の人や、お遍路を予定されている人もいるかと思います。
自分がこのような時期に（お盆期間中ですが）圓明寺から延命寺へ熱中症警戒アラートが出ている中で歩いた際に、自分の体に起こった症状を、この時期に歩く人のために記そうと思います。
　圓明寺を出発したのが朝７時、天気は快晴で朝からうだるような暑さの中歩き始めました。
山の中を歩くわけではなく、自販機、コンビニも点在するルートなので、暑さを我慢すれば大丈夫でしょうという気持ちでした。水分補給はスポーツドリンク（甘いのが嫌なので）ではなく、水を飲んで尚且つ塩タブレットを舐めて
いました。進むにつれて日差しも強く気温が上昇し、汗が滝のように流れる中、水だけは大量に飲み続け、たまに塩タブレットも舐めていました。ある程度進むにつれ、なぜか尿意が近い気がしてきました。大量に水を飲んでいるのだから仕方がないと思って気にもしなかったのですが、いざトイレにいくとその割にはおしっこの量はあまりなく、色が多少濃い感じでした。さらに進み相当暑いので大量に水を飲み大量に汗をかくのですが、さらに尿意が近くなり、いざトイレに行ってもおしっこの量は少しだけで、色も濃く、出したにもかかわらず尿意が消えない状態になりました。延命寺まではまだまだ距離があるので、特にどこかが痛いとか、気持ち悪いとかではないので歩き続けましたが、尿意が収まらず、トイレを見つけては入ってを繰り返しました。ただしトイレに入ってもあまりおしっこは出ず、色の濃いものが少し出る程度で、この時点で体がおかしいと感じてきました。常におしっこがしたい状態にり、さらに歩いてトイレに行くと、出てきたものは「血」でした。これはまずいことになったと思い、冷静に自分を分析したところ、血液中の水分がなくなり、水が体に吸収されていないのではと思いました。水は大量に飲みながら歩いていたものの、全て汗として体外に出てしまい、また、塩タブレットでは追いつかなほどにミネラルバランスが壊れているのではないかと思いまして、急遽スポーツドリンクを大量に摂取することにしました。このような体の状態で延命寺に到着し、予約しておいた今治のホテルについてもなお尿意は収まらなかったのですが、着いてからも意識的にスポーツドリンクを飲み、尚且つ塩分が不足気味だろうと思い、晩飯はこってり系のラーメン屋で味の濃そうなラーメンを食べました。その甲斐あってか、翌朝には普通にもどり、遍路を続けることができました。
　反省点としまして、やはり水分補給はスポーツドリンクにすべきかと思いました。水と塩タブレットではダメだと思います。さらに言うなれば、体調がおかしい時点で「経口補水液」を摂取すべきなのではと思います。少し高いですが、背に腹は代えられないと思いました。
　昨年のゴールデンウイークに結願して以降、次のお遍路は予定が未定となっておりますが、もし夏に歩く状況の場合には経口補水液を携行しようと思っております。