タケです。
前回記事と同様に過去の会員メルマガの追記リライト版をお送りします。今回は「水戸森(みともり)遍路道」です。
ではどうぞ♪
水戸森遍路道は歩き遍路の人だけが通れる、たぶんそんなに知られていない遍路道(だと思う)。
愛媛県内子の町を抜けてすぐ、久万高原に向かっていく途中の水戸森峠を越す遍路道で、札所で言うと43番から44番の間の中間点くらいの場所にあります。ここまで長く車道を歩いてきているので、半分忘れかけていた土の道を久々に思い出すことができ、気分転換にもちょうどいいと思います。きっと夏は涼しいことでしょう。
自分の経験で言うならば、先を急いだところできっと後から後悔します。「あぁ、ちゃんと見てくればよかった・・・」ってね。
楽しんでなんぼ、早く結願できたからってせいぜい人が褒めてくれても「へぇ〜」くらいですからね。心残りは何年経ってもずっと引きずってるものなので、ぜひとも遍路旅の思い出は一つでも多く作ってみてはいかがでしょうか。
じつはそういう自分もこの水戸森遍路道を知ったのは最近のこと。
先日(※当時)の下巻の現地調査中に現地の方に教えてもらい歩いてきました。その時は12月初旬頃だったので見れなかったのですが、ここは春になると尾根にある桜並木がそれはそれはキレイなんだそうです。それでも調査日は天気が良かったので、小学生の頃の遠足気分を思い出すようなハッピーな気持ちで歩くことができました。
標高的には100mほど登る小高い峠道なのですが、頂上付近には立派な東屋(休憩所)もあってゆっくり休憩できます。
そこにあった案内看板には、「ここは昔、人馬の往来も多く生活重要路だった」とも書かれていたので、そういう想像もしながら歩いてみると2倍3倍楽しめると思います。
下り道はちょっと雰囲気は変わり、やや急で「これぞへんろ道」的な林間道を通り、やがて川沿いの国道379号の車道へと合流します。そうそう、立派な大師堂もありましたね。
注意点としては、頂上からその下りに進むところが少し分かりづらいかも知れないのでお気をつけて(もう一本別の方向に進む分岐道があります)。
通常、あまり人が歩いてなさそうな遍路道って雑草ボーボーで落ち葉・枯れ枝も散乱してて歩きにくいものですが、ここは地元の有志の方やボーイスカウトの子どもたちの活動で、こんな12月の冬のオフシーズンでさえも綺麗に整備されていて気持ちよく歩けました。また、途中にはいくつか獣害防止柵があったのですが「開けたら閉める」、これは必ず守りましょうね!
どちらかといえばこの水戸森遍路道よりも、内子の町から道の駅『内子フレッシュパークからり』経由でそのまま国道ルートを川沿いに歩く人の方が多いんじゃないかと思います。この道の駅もまた、地元の美味しいものがたくさん売られてますからね。
地図を見ると分かる通り、この水戸森遍路道を歩こうかと思うと道の駅に立ち寄るとほんのちょっとだけ遠回りになりますが、それでもその価値は十分あると思います。本来はもう少し手前から分岐するルートがあり、その道から進むと最短で水戸森峠(水戸森遍路道)に行けます。
欲を言えば、道の駅で美味しい食を楽しんだあとに、桜満開のいにしえの道を堪能する!・・・もうこの日は最高間違いなしですね!
もちろん今(※当時)作っている下巻地図にもしっかり案内できるよう仕上げていきますね。
ではでは。
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