-1.jpg)
前作比<約2倍>の情報量
事務局タケです。このたび、約1年半ぶりに『みんなでつくった遍路地図』を改訂しました。
そしてしばらく欠品状態が続いてしまったことをお詫びいたします。
今回の第3版でも、計画していたアイデア、新たに現地調査してきた内容、最新の各種施設情報、多くの方から寄せられたご要望などを数多く反映し、さらに使いやすい地図へと進化しました。
今回の第3版では、収録される情報が大幅に増え、前作の約2倍の情報量を誇ります。
地図の精度向上はもちろんのこと、掲載情報の細分化や視認性の向上を実現し、遍路を歩く際に必要な情報がより網羅的に揃いました。これまで以上に詳細なルート案内や立ち寄りスポットの情報を加えることで、初心者の方から経験者の方まで、より快適で計画的な遍路旅を楽しめるようになっています。
新たに追加された情報には、札所の歴史的背景や豆知識、遍路道の難易度を示す詳細な高低差データ、周辺の宿泊・食事・休憩施設の充実度などがあります。特に、歩行者目線での使いやすさを徹底的に追求し、地図上の情報を直感的に理解しやすいよう工夫しました。これにより、長きにわたる歩き遍路でも、無理なく自分のペースで進めるよう計画しやすくなったと思います。
以下は、その第3版がどのような進化を遂げたのか、その改定内容を簡単に紹介してみたいと思います。
1. 境内図の追加
特に注目すべきポイントは「境内図」の追加です。
これまでは境内図がなく、迷われる方も多かったことでしょう。また、多くの方からもリクエストをいただいていたため、第3版では境内図を新たに追加しました(対応いただいたお寺の皆様のご協力、ありがとうございました)。本堂や大師堂、納経所、トイレなどがどこにあるのかを明確にすることで、スムーズに参拝できるようになり、初めて訪れる方でも迷うことなく札所を巡れるようになりました。

2. 札所情報の充実と新機能の追加
また、次の札所までの勾配イメージや目安時間、その他情報を充実させました。
歩き遍路では距離感や坂の緩急、到着時間の見通しがつかないことが不安要素の一つですが、この新たな情報によって、休憩を適切に取りながら、自分のペースで進むことで、無理なく最後まで歩き通すことができるでしょう。

3. 視認性向上のためのデザイン改良
さらに、地図の視認性を向上させるため、シンボルデザインを一新し、より直感的に理解しやすい構成にしました。
これにより、必要な情報が一目で分かるようになり、地図の使いやすさが向上しています。また、道の駅の情報についても改良を加え、従来の外部サイトへのリンク表示を廃止し、そのページにアイコン一覧形式で掲載することで、必要な情報を一目で確認できるようになりました。細かい話になると、ベース地図の色調を20%落とし、配置した施設シンボルや遍路道ルート線、文字などを見やすくなるよう調整も行いました。


4. 休息と補給のための情報強化
温泉や銭湯の情報もさらに充実し、営業時間や料金に加えて、サウナや休憩所、食事処の有無などの詳細な施設情報を掲載しました。これにより、遍路中の疲れを癒し、快適な休息を取るための選択肢が増えました。また、勾配表示も従来の「上り」「下り」だけではなく、新たに3段階の色分けを導入し、坂道の強さを直感的に把握できるようにしました。また、坂道の通過時間と高低差の情報を加えたことで、負担の大きい区間の計画を立てる際に役立ちます。さらに、歩いた累計距離や達成度を示す全体パーセンテージを可視化することで、自身の進捗を確認しながら遍路を進められるようになり、達成感を得やすくなりました。



5. リアルな体験談を反映
今回の改訂では、新たな要素として、これまで皆さんにも協力していただいたいろんなアンケート結果を集計し、そのクチコミを掲載しました。リアルな体験談を通じて、各区間の特徴や注意点を事前に把握できるので、より参考になることでしょう。

・「焼山寺みち、どうでした?」のアンケート結果
・「室戸への道、どうでした?」のアンケート結果
・「36番青龍寺からはどのルート?」のアンケート結果
・「七子峠3つの道はどのルート?」のアンケート結果
・「38番金剛福寺からはどのルート?」のアンケート結果
・「44番大寶寺へはどっちの峠?」のアンケート結果
・「88番大窪寺への道」に関するアンケート結果
6. 奥の院・前札所・元札所の情報充実
今回の改訂では、奥の院の掲載数をさらに増やし、さらに前札所・元札所の情報を新規追加しました。
奥の院は札所と深い関わりを持つ信仰の場として重要であり、より多くのスポットを紹介することで、遍路の歴史や信仰の奥深さを感じられるようになりました。
また、前札所や元札所についても、新たに詳細な説明を加え、各札所の成り立ちや背景を知ることができるようになっています。これらの情報を追加することで、ただ巡るだけではなく、より一層その土地の文化や信仰を楽しみながら遍路を続けることができるようになりました。

7. 宿泊・買い物・休憩の利便性向上
さらに、100円ショップやホームセンター、ガソリンスタンド、喫茶店といった日常的に役立つ施設の情報を追加することで、遍路中に必要な買い物や休憩の選択肢が広がりました。宿泊施設についても、これまでの利用者のクチコミに加え、『四国遍路の宿泊施設データベース|みんなのへんろ(宿)』に寄せられた各オーナーの挨拶を掲載することで、宿泊先の雰囲気をより具体的に伝えられるように工夫しました。


8. 遍路道を迷わず、楽しみを広げる情報追加
地名や河川名、橋梁名などの表示も強化し、道中の風景をより楽しめるような地図へと進化しました。特に、橋梁名の表示は遍路道を歩く際の目印として意外と便利です。長い遍路旅の中で大小たくさんの橋を渡ることになりますが、橋にはそれぞれ橋梁名プレートがつけられており、その都度橋の名前を確認できるので現在地を把握しやすくなります。また、土地の名前を知ることで、その地域の文化や歴史を感じながら歩くことができ、より深い遍路体験につながるでしょう。

さらに、宿泊施設や飲食店、コンビニの情報も増やし、遍路中に必要な情報がより充実しました。この数年で多くの施設が新規開業した一方で、閉業した施設も少なくありません。そうした最新の状況を反映することで、より正確な情報を提供し、遍路中の食事や宿泊の計画を立てやすくしました。長旅の計画を立てる際に、役立つ情報が増えたことで、準備の負担が軽減されるはずです。
まとめ
本当はもう少し早く完成する予定でしたが、満足できる仕上がりまで仕上げるために、春遍路のギリギリ直前までこだわって編集させていただきました。正直これには終わりがなく、もっと良い内容に突き詰めるためにはさらに時間が必要ですが、前作に比べてかなりレベルアップしていますので、すでにお持ちの方も新たな遍路旅の際はぜひ新版での出発はいかがでしょうか。そして、この第3版によって、四国遍路の旅がより快適で充実したものになることを願っています。ぜひ、この新版の地図本を手に取って、遍路の旅に役立ててください。
📖 🛒 購入・詳細情報はこちら ↓↓↓
それでは皆様のご来店、お待ちしていますっ!
ではでは。
コメント