遍路地図【第2版】が完成しました!(編集後記)

遍路地図【第2版】が完成しました!(編集後記)

 
完売になってから、はや4ヶ月・・・本当におまたせしました。

この本の存在も少しづつクチコミで広がりはじめ、この改訂版制作に向け再び行った現地調査の道中でもこの本を手にして歩いている方々を見かけるまでになりました。また、欠品期間中には再販時期のお問い合わせもたくさんいただき、このプロジェクトを立ち上げた意義を日々実感しています。

私自身、出版についての経験もなく、勢いだけではじめたこの地図本づくりプロジェクトですが、いざ発売に至るまではそれはもう不安で不安で仕方ありませんでした。見やすい地図というのはもちろんのこと、役に立つ地図、そして旅が楽しくなる地図を目指し、目の前のPCの画面のデータが紙になり、きれいに製本されて多くの皆さんの手に届く・・・。頭の中のことを物体にするのって改めて凄いことだと思いました。
 
 

終わりはない、、、けど

今でこそこの本のお褒めもたくさんいただいておりますが、同じくらい要望や指摘ももらっています。「みんなと一緒に作る」というコンセプト。言い換えれば「みんなが欲しい物を作る」とも言えるでしょう。

初版の内容で足りなかったもの、改善しなければならないものなど、思い描く完成形にはまだまだ遠いという事なのかもしれませんが、これってきっと終わりは無いんだと思います。(そもそも完成形というものは今の時点では思い描けないものかも)←おぉ、般若心経のようですね笑。

0を1にすることはなんとか実現しました。
これからはその1を10にする。つまり、より満足度を上げるための作業が待っています。その第2歩目として、追加したいコンテンツや皆様からの要望を盛り込んだ改訂版をひたすら編集していました。

初版の完売Xデーは想像より早く訪れました。当初印刷業者から納品された時は「えぇ!こんなにあるの!?」ってくらいのダンボールの山・山・山で、これが無くなることなんてずっと先のことかと思ってました。連日の編集作業に疲れ果て、これからは少し休日も作っていこうかなとも考えていましたが、改訂版制作を急がなければ欠品中が長く続いてしまう・・・しかしその売れ行きスピードも想像を超えていました。

もちろん初版データと同じものを増刷することで解決することもできましたが、「どうせ印刷し直すなら新しい内容でもっと内容濃いものに」、もうこれっきゃ無い。
 
 

まさかの受注制限?!

じつは改訂版の編集データは早めに仕上がってました。
前述の通り、”終わりはない”、はその通りなのですが、「よし、今回はこれで行こう」というところまで編集は終えていました。
ところが時期が悪かった。いざ印刷業者に発注するタイミングでまさかの受付中止・・・。聞けば年度が変わるこの時期、各方面からの印刷発注が重なる繁忙期との事で、受注ストップがかけられていました。その制限解除できる日がその業者ですら不明という状況だったのでめちゃめちゃ焦りました。

結果的に1ヶ月半くらい待つことになりました。
とはいえ、待っているその1ヶ月半を利用して受注再開になるその日までできる限りの追加編集を行ってました。本当は次回(第3版)で盛り込もうと思っていたものも今回分に滑り込ませることができましたし、もっというとチェック中に誤字もいくつか見つけることができました。そういう意味では良かったのかもしれませんが、再販日が遅れ、長く待たせてしまったことはやっぱり悔やしいものでした。
 
 

英語版と別格も

そうそう、言い忘れました。
今回の再販では上下巻の改訂だけでなくその「英語版」、さらに別冊となる「別格二十霊場版」もラインナップに加わります。
・【日本語版】上巻/下巻/別巻
・【英語版】 上巻/下巻/別巻
の、合計6種類です。

当初、英語版まではプロジェクト構想に入っていませんでした。うっすら「できたらいいな」くらいは思っていましたが、そんな事よりもそもそも日本語版すら買ってくれるのかなと悩んでましたので。

やっぱり四国遍路って凄いなって思ったんですが、それは外国人のお遍路ファンが根強く多いということ。
初めに完成した日本語版であっても海外から買ってくれる人が多くいて、これまでいろんな国々の方に発送させてもらいました。これまたちょうどコロナ禍のピークや戦争、物価高、燃料高騰などといった海外発送に最も悪条件なタイミングだったので航空便の減便等でダメになり、船便だと到着が数ヶ月後になってしまうという時期もありました。一応購入者様にはその旨を伝えて発送させていただいたのですが、それでも海外からの注文は続きました。

で、思ったんですよね。やっぱり日本語版だけだと不便すぎる。
日本語の上下改訂版を編集していたある時期から英語版の制作も同時進行で取り掛かりました。中身はまったく日本語版と一緒で、それを英語訳したものです。なので同じページの同じところを指差しても同じものをそれぞれの言語で読むことができます。(ちなみに日本語版同士も初版と第2版ではページ構成が少し違っています)
いまここで白状しますが、私、英語自体はそんなに得意ではないです。単語のチョイスや読みにくい文章構成になっているんだろうなってそこそこ自覚しています。それでも日本語よりかは遥かに理解できるとは思ってますので、どうかお許しください。

そして別格。
以前の別の投稿でも書きましたが、この上下巻には別格はすべての寺が載ってません。タイトル通り「四国八十八ヶ所霊場巡り」なのでそのルートから遠く離れた別格のお寺は掲載を見送っていました。たとえば慈眼寺や出石寺などです。ただ、別格ファンは思っている以上に多く、またその要望も多かったため別格版を別巻として制作することにしました。もちろん現地調査も行いました。
別格は八十八ヶ所と霊場会が異なるため、上下巻のタイトル「四国八十八ヶ所霊場巡り」と同本扱いすることに少し抵抗があったのも理由のひとつですが、ページ数がぐんと増えることや、別格を必要とされない人にとってはその重量も嵩みます。とはいえ、88と20を足して煩悩の108の数字になるというお互いの因果関係もあることから全く無縁というわけでもないですし”別巻”という扱いにしています。別格だけを歩くという人よりも、八十八ヶ所と一緒に歩く人のほうが多いと思います。これから別格も歩いて回ろうと考えている方にはきっと役に立つ内容になったと思います。
 
 

さいごに

改めて再販をお待ちいただいた皆様にはお詫び申し上げます。
お待ちいただいたその分、内容も濃くなっておりますのでぜひこれからの遍路旅にお役立て下さい。

今、私の背後には前回よりも発行部数を増やした在庫のダンボール箱が大量にあります。さらには英語版や別格版もシリーズに増え、これまで2種類だったものが一気に6種類になりました。本当にこれらを売り切ってしまえるものだろうかと、心配事がまた増えてしまってます。色々書きましたが、とにかくまた再販できてホッとしています。

こちらから買えますので覗いてみて下さい。
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追記:
そうそう、第2版では初版にあった最終ページの「あとがき」がありません。できるだけ情報を載せられるようにと、そのあとがきページも地図本文に割り振りました。なのでカットされたそのあとがきの内容はこれで代読していただけたら幸いです。(スペースの制限がないのでいっぱい書いちゃいましたけど笑)

 
ではでは。

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コメント

  1. 大変お疲れさまでした。早速購入させていただきました。

  2. 初版も持ってるけどまた買いました〜😊

  3. 買っちゃいました!

  4. @くまごろう
    ご購入ありがとうございます!なんとかGWに間に合いました。

  5. @naru
    ご購入ありがとうございます!かなりパワーアップしてますので比べてみて下さいね。

  6. @ひろ(歩き)
    ご購入ありがとうございます!情報提供やクチコミをもらったおかげで良い地図に仕上がりました。

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