シャリバテの話

ガス欠

毎日、しかも一日中歩き続けるお遍路は普段以上にカロリーを消費します。
きちんとした食べ物を取らないで激しいエネルギー運動をすると血糖値が下がり、全身に力が入らなくなり動けなくなってしまいます。こういうのを「シャリバテ」とか「ハンガーノック」とか言って、車で言う”ガス欠”のようなことですね。
皆さんも一度くらいはそんな経験あると思います。

前倒しで

シャリバテを防ぐ方法は炭水化物などの”糖質”が必要で主に2種類あり、でん粉類と糖類。
でん粉類（おにぎりやパン）は＜遅効性＞なので腹持ちがよく徐々に効いてくるので朝の出発前に食べるといいです。
糖類（チョコやアメ）は＜即効性＞があり「疲れてきたかな」と思った時に食べるといいのですが、朝に糖類を取ると一気に血糖値が上がり、体が防御反応を起こし下げようとする働きから疲れやすくなります。

日常のように3度のご飯タイムを守るのではなく、2時間おきくらいのこまめな補給。
お腹が空く前に前倒しで食べておけば疲れない体を保つことができます。完全にシャリバテしてしまった状態はもう遅く、口に何も受け付けなくなり、食事できない→回復できない、の悪循環。

難所などの山道を歩く日は、行動食として歩きながら気軽に食べれるアメやタブレット、ミックスナッツなどを用意しておくといいと思います。カロリーメイトなんかも定番ですよね。

けがもする

「お遍路ってダイエットに使えるかも」なんて考えずにいつもより多めに食事をしましょう。
疲れてしまうと歩けなくなるだけでなく、集中力も低下しますので転んだり怪我をする可能性もぐんと高まります。
もちろん食べ過ぎは、それはそれで動けなくなってしまうので回数を増やして少量を。

ではでは。