#42 再々会

#42 再々会

翌日。
この日も割と詰めた行程だった為、早目の出発でした。
天候は曇りのち雨の予報でしたが宿を出た時点で今にも降り出しそうな一面の曇天。どこまで持ち堪えてくれるかと、空と睨めっこの一日でした。

当日は別格六番龍光院から始まり龍光寺、仏木寺、明石寺への参拝と卯之町の宿まで。

先ずは松尾の峠を越えるかトンネルを行くか。
前日に宿主様から、
「遍路道に拘らないならトンネルの方が早く抜けられますよ。」
との御助言を頂きましたが、こちらも約1.7kmとこれまでの最長かと思われる距離に加え内部は空気が悪い旨、遍路地図に記載あり。
「以前より改善されたのでマスクは必要ないと思いますが。」
と宿主様のお言葉に悩んだ挙句トンネルを選択しました。

区切り打ち四回目最終日の体調としては、初日から続く両足裏の痛みと左足親指の爪剥離。
痛みを誤魔化す為3日目からロキソニンを服用していましたが、体全体の疲労感は無く気力も満ちていたので歩く事に支障は有りませんでした。

宿を出てから徒然と、時折空を見上げながら歩を進めました。
途中休憩場所を探して辿り着いた屋根のあるバス停。
ぼんやりと座っていると、何と観自在寺でお別れした件のお遍路さんが歩いて来ました。お互いにもう会う事は無いと思っていたので「不思議ですね〜」と二人して笑いました。

あれこれと話していると俄かにトタンの屋根を打つ音が激しく鳴りザッと一降り。小止みを待ちそろそろかとバス停を離れました。
その後も降り止みを繰り返すも本降りには至らずの天候が続きました。

前のお遍路さんとは途中でお別れして先ずは別格六番の龍光院へ。行手に宇和島城が見え程なくして到着。この宇和島という町も深く見て回りたいと思いましたが、先ずは四国遍路完遂が先決と参拝を終えて足早に通り過ぎました。

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コメント

  1. 松尾トンネルは怖いと噂は聞いていたのですか、その怖さ加減を体験したくてわざとトンネルルートを選びました。あまり交通量は多くなかったのですが、それでも車がすれ違う時はやっぱり怖かったです。

  2. 宇和島は宿毛を過ぎて久々の大きな町で、私にとっては宿泊地であり区切りの地でもあったので時間を気にせず色んなご当地グルメを堪能したのが思い出です。

  3. @あの時の亀
    コメント有難う御座います。

    私が通った時も朝早めの為か交通量は少なかったものの、やはり車が横を通り過ぎる時は緊張しますね。
    松尾トンネルはその長さの為か今まで通って来たトンネルに比べ排気ガスが抜けにくいのかなと感じました。

  4. @考え中
    コメント有難う御座います。

    宇和島は気になる街の一つだったので、散策する時間を取れなかったのは心残りです。きっと美しい景色や美味しい物が沢山あったのでしょうね。
    四国遍路を終えた後、補完的に歩いてない道や気になる街、史跡などを訪れてみたいと思っています。

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