#2 三弘法参り

#2 三弘法参り

四国遍路には八十八の霊場を巡礼する以外にも、弘法大師ゆかりの霊跡や神社仏閣を巡るなど様々な要素があるかと思いますが、
その中で、四国遍路の旅の安全祈願を行う「三弘法参り」というものがある事を知り、四国遍路開始前の昨年2月に京都を訪れ、東寺・仁和寺・神光院と巡り安全祈願を行いました。

その翌日、再び東寺を訪れてお遍路の道具一式を購入。ここで納経所の方に、
「納経帳に御朱印をしましょうか?」と尋ねられ、はて?と思いながらも、お願いしますと返答しました。

他の方の納経帳を見た事が無いのですが、東寺で購入したものは巻頭が東寺から始まり次ページが高野山奥の院、その後から一番札所霊山寺となっています。
差し詰め "零番札所 教王護国寺 東寺"
といったところなのでしょうか?

後に調べると、御礼参りとして最後に参拝される方もいれば、起点として最初に参拝する方もいたりと様々なようです。

京都では他に「京都五山」と呼ばれる臨済宗の寺院の内、建仁寺・南禅寺・東福寺の三ヶ寺、そして妙心寺を回り、以前より御縁の深い真言宗智山派、その総本山である智積院へも足を運びました。

この3日間の京都巡拝では実際のお遍路を想定して各御寺様を徒歩で回り、本堂や大師堂で般若心経を唱え写経を納めて御朱印を頂くという形で巡ってみました。

巡拝初日、最後の南禅寺での参拝を終え門前からタクシーに乗りました。
四条烏丸の宿へ向かう車中、運転手さんとの雑談の中で翌日の三弘法参りのお話しをすると、御自身も歩き遍路をされた事があり、今はタクシーでお遍路される方を乗せて案内などもしているとのことでした。

「一番から回るなら、まずは別格一番の大山寺が険しいよ。」

とアドバイスを頂き、車を降りる際には

「がんばってな!」

とお声がけ下さいました。
有難い事でした。🙏

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コメント

  1. 東寺の菅笠、仁和寺の金剛杖、神光院の納札箱を揃えて四国へお参りに行く風習があると聞いたことがあります。聞いたのがすでに四国を回っていたので開始前にその3ヵ寺には行くことはできませんでしたが、せっかくだったらそちらで道具を揃えてみたほうがもっと気持ちが高まったかも、なんて思ったりします。

  2. @あの時の亀

    そうですね。

    四国遍路にはまだまだ知らない事が沢山あると思います。それを紐解きながら巡って行くのも面白そうですね。

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