立江寺泊の翌日。
この日は別格三番慈眼寺への参拝と灌頂ヶ滝を回り、勝浦町坂本の宿までの道でした。
この道中の景色も素晴らしく、四国遍路の中で記憶に残るものの一つとなっています。
当日の宿「ふれあいの里さかもと」から慈眼寺までの道は記憶がやや曖昧ですが、それ程の急坂は無かったように思います。途中の景色も素晴らしく、楽しみながら歩いたように思います。
慈眼寺での参拝を終え山を下って灌頂ヶ滝へと向かいましたが、道中では岩肌から湧水が滴る場所や小さな滝などが見られ、水源豊かな土地なのだと感じながら歩いたのを覚えています。
暫く緩やかな車道を降りて行くと、右手側の山が突然開け灌頂ヶ滝が現れます。
その姿に思わず「これは凄い」と口に出てしまいました。
約70mという落差の為、その流れが途中から霧状になっています。
脇には階段が備えられ最上段には不動明王が祀られており、そこへ至る中程の岩場では滝を真下から見る事が出来ます。
その岩場に腰を下ろして飛沫を浴びながら暫く眺めていました。
あるものは岩肌を伝い落ち、あるものは風に誘われて草木を濡らし、又あるものは宙に出て粒から霧となって散り。
その遥か上空を雲が、泰然と流れているのでした。
全ては還る
何となくそう観じました。
コメント
私は別格までまわっていませんが、明らかに88ヶ所とは違う風景があると感じてます。最後の写真などを見て改めてそう思いました。
ふれあいの里さかもとはよく皆さん利用されているのを見たり聞いたりしますが、私も一度は泊まってみたい宿です。
@くまごろう
コメント有難う御座います。
そうですね。私はまだまだ道半ばですが、灌頂ヶ滝は今でも鮮明に記憶しているほど衝撃的な光景でした。
@考え中
コメント有難う御座います。
まさか廃校を利用した御宿とは知らず驚きました。私が泊まった部屋は「保健室」でした。
私は疲れて眠ってしまい出来ませんでしたが、夜校庭へ出れば満天の星空を見られそうな場所でした。