5日目。
朝6時半に安芸の宿「山登家旅館」を出発。
この日は特に陽射しが強烈に感じられ目の前の光景がゆらゆらと白く霞んでいました。
水分と休憩を小まめにとりながら進みましたが、流石にこりゃたまらんと道沿いにある津波避難タワーの日陰に隠れました。
高知県へ入った辺りから徐々に見かけるようになった高所避難場所への誘導看板や避難タワー。
そう遠くは無い将来に起こると言われている南海トラフを震源とした「巨大地震」という現実を突き付けられます。
願わくば起きて欲しくは有りませんが、残念ながらこればかりは人智の及ぶ所ではありません。
この日の道程は少し印象が薄いですが、休憩の為の日陰を探すのに苦労した事は覚えています。
国道沿いに立つ民家の植木や塀が作る僅かな日陰を頼りに、地べたに小さなマットを敷いて休憩をとりました。
当日は大日寺まで進み、近くで一泊して翌日に国分寺・善楽寺と巡って打ち止めとする予定でした。
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余談ですが、四国現地では「マルナカ」をよく使わせて頂いています。この日も大日寺手前で立ち寄りました。
水分の補給や素泊まり時の朝夕食の買い出し等、いつも助けていただいています。
特に毎度購入するのは米麹の甘酒(ノンアルコール)です。昨年のこの時期から普段でも飲むようになりましたが、腸内環境が格段に良くなりました。
お遍路中も含め便通のタイミングを整えたいと始めた習慣ですが、結果、食生活全てを見直す事となりました。
更に余談ですが、長年の課題であった断捨離も断行し、得た資金を四国遍路の交通費や宿泊費へ当てています。
こんなにも不必要な物に囲まれて生活していたのかと驚くと同時に、物が減るとそれらに費やしていた時間や金銭が節約され思考もシンプルになります。
昨今の物価上昇や見込みの薄い所得の増額など暗い話題ばかりかもしれませんが、だからこそ今までの"あたりまえ"というこだわりを見直し、生活していく上で本当に必要で大切なものは何なのか問うてみる、良い機会なのかもしれません。
話を戻して、大日寺での参拝を終えてすぐ近くの「きらく」へ。
夕食時には女将さん自作の歌をお聞かせ下さり、心温まる夕食と素敵な時間を頂きました。
翌朝出発時にはわざわざ外までお出でになり、合掌してお見送り下さいました。
有難い事でした。
コメント
甘酒いいんですね、試してみます。きらくさんは今度泊まってみたいです。
私もマルナカはよく利用しました。涼しいしコンビニよりパンの種類が豊富なのでなかなか店から出れなかったです。
@あの時の亀
コメント有難う御座います。
以前はヨーグルトなども試しましたが、私には甘酒が合っていたようです。
「きらく」さんは女将さんがとても気さくな方でした。年始にはわざわざ年賀状まで送って下さいました。
@naru
コメント有難う御座います。
分かります!私もこの日立ち寄った時は、買い物がてら体を冷やす為に暫く店内に居ました。
夕方になるとお弁当や惣菜の割引が始まるので、そんな所も魅力的ですね。