台北で石仏を訪ねる旅
前回の記事投稿をお読みいただいたみなさま、ありがとうございます。
私はこの台北新四国八十八ヶ所霊場のことを1人でも多くの人に知ってもらうべく、ブログやSNSなどで発信していますが、「興味深い」「ぜひ行ってみたい」という人もいて、本当に嬉しい限りです。
台湾では一部の有志が台北新四国八十八ヶ所霊場の再興に動いているそうです。
もしそれが実現すれば、台湾の四国八十八ヶ所好きな人たちは巡拝するでしょうけど、日本からもきっと行く人がいると思います。その時までに台北新四国八十八ヶ所霊場の認知度を上げていきたいです。
ブログ記事完結&電子書籍の出版
前回投稿時は記事1つでしたが、全4回の記事が書き終わりました。
今回台北で行ったのは、北投地区、臨済護国禅寺、正願禅寺、台北天后宮でした。
電子書籍も出版しました。ブログ記事内容と被る部分もありますが、書き下ろしです。ブログでは言及していないことなども書いています。Amazon Kindle版です。
「台北新四国八十八ヶ所霊場: 残された石仏を訪ねて Kindle版」
現在のところ日本でただ一つの台北新四国八十八ヶ所霊場についての本です。
台湾に行くのなら
台北旅行で行きやすいのは臨済護国禅寺と台北天后宮です。台北中心地に近く、また駅からも近い場所にあります。行くならまずはこの2ヶ所をおすすめします。
これを読んでいる人で台湾に行ったことがある人はどのくらいいるでしょうか?
もし初めて台湾に行くが、これらの石仏も見たい、しかし初めてなのでわからないことばかり、という人がいましたら、何でも遠慮なく質問してください。
ホテル、お金、食べ物、電車、お買い物、タクシー、Uber、バス、治安、観光、寺廟、夜市など質問なんでも受け付けます。
ブログでも少し言及していますが、台湾のお寺や廟などの宗教施設について少し書いておきます。
台湾は日本と同じように多宗教です。中でも多いのは道教の廟です。道教は中国で紀元前に黄帝という人物が始めた長い歴史のある宗教で、主にアジア圏で信仰されています。
道教はたくさんの神様がいます。そして神様によってご利益が違ってきます。一つの廟にたくさんの神様がいることも多いですが、台湾でも最も多い道教の神様は媽祖様です。
媽祖様は海の神様です。台湾は島です。現代では航空機という手段がありますが、かつては航海しかなく、海の神様への信仰が根付きました。
ちなみに東京の大久保、そして横浜中華街にも媽祖廟があります。
台北天后宮は媽祖様を主祭神として祀る廟です。
ただし台湾の面白いところは道教の廟なのに、仏教、あるいは儒教の神様すら同じところに祀ることが一般的なことです。
日本では明治に神仏分離令が出されました。しかし台湾にはそういうものはなく、お寺なのに道教の神様がいたり、その逆もあったり。
例えば台北に龍山寺というお寺があります。もちろん仏教のお寺なので観世音菩薩をご本尊としていますが、道教の媽祖、関聖帝君、文昌帝君、月下老人など、そして儒教の孔子すら一緒に祀られています。
台北天后宮は道教の廟ですが、媽祖(天上聖母)、関聖帝君、観世音菩薩、弘法大師といったふうに道教も仏教も一緒になっています。
純粋に道教の神様しかいない廟もありますし、仏教の神様しかいないお寺もあります。しかしこのようにごちゃ混ぜになっているところがあるのは台湾らしいところです。
日本のお寺や神社にはない雰囲気なので、もし台湾に行かれるのならそういうところも楽しんでください。
注意すべきことは台湾のお寺や廟の多くは開門時間が決まっていることです。折角来たのに門が閉まっていたなんていうことがないよう事前に良く調べてみてください。
本当に石仏を見るために台湾に行く人はそう多くはないと思いますが、参考までに巡拝ガイド(&マップ)も用意しました。真剣に台湾に行くぞ!という人は参考にしてください。
最後に
台北新四国八十八ヶ所霊場は台湾次第ではありますが、いつの日か再興される可能性がある写し四国霊場です。
日本でも既に廃れた写し四国霊場も多いですが、一方で再興されたり、近年になってから新たに創設される場合もあります。
これらは地域活性化、あるいは観光客誘致のためという側面もあると思います。
台湾も同じだと思います。日本国外の唯一の写し四国霊場となれば、日本へお遍路に来る台湾人はもとより、日本人も一定数の人が行くと思います。
残された石仏は重要な観光資源になると私は思っています。
いつの日か再興されて、台北を歩く日が来るのを待っています。
コメント
海外となると興味があってもハードル高くなりますが、そう考えると日本で四国遍路されている外国人はすごいなと思います。
@あの時の亀
確かにそうですよね。言葉も満足に通じない日本に来て歩いてるんですから、すごいことです。インターネットとスマホという武器がそれを促進しているのかもしれません。情報は検索できるし、言葉も翻訳できる。