#7 遍路墓

#7 遍路墓

2022年4月30日 2日目は朝から晴天でした。

この日は前夜に宿の手配が出来た安楽寺宿坊までの行程だったので、割と余裕のある1日の"はず"でした。

当初は野宿もしてみたいと考えていましたが、13kg近い荷物を背負い初めてのお遍路だったという事もあり、無理せずに泊まれる時は宿に泊まることにしました。
結果、一回目の区切り打ちは全て宿泊する事になりましたが、風呂に入りしっかりと横になって休息し、体力を回復する事も大切だと学びました。

道中、遍路道沿いに立つ遍路墓を目にして足を止めました。

古来より多様な人々の思いを受け止めて来た四国遍路。
その途上無数に立つ遍路墓は、志半ばであったのか死場所を求めて行き倒れた方々の墓標なのかと思うと、敬虔な気持ちになります。
或いは力尽き命終え、葬いも無くそのまま野に還っていった方々もあったのだろうと、この道を歩いた先人達を思いました。

大山寺

五番地蔵寺から六番安楽寺へ向かう途中「大山寺→」の看板に遭遇しました。別格一番の大山寺へは翌日向かう予定でしたが、何となく看板に誘われてそのまま向かってしまいました。

四国遍路における道程は「平地8割・山道2割」と表現されています。
ここまではほぼ舗装された平地を進んで来ましたが、大山寺への道中で「遍路道」の洗礼ジャブを受ける事となりました。

今思えばそれ程険しい道では無かったのかも知れませんが、狭く切り立った道と何か大きな動物のものと思われるフンを頻繁に見かけたので、ここで襲われたり怪我して動けなくなったらまずいなと、緊張が走りました。

途中、休憩がてら地べたに座って目を閉じてみました。
鳥の囀り以外、音の無い世界。普段の生活では感じることの出来ない"無音の音"。

遍路道から舗装路へと出て仁王門の前へ。朽ちたその姿は無常の理を表しているようでした。

四国遍路の中でどの御寺様が印象に残っているかと聞かれると悩みますが、大山寺の石段の景観、そして境内の大銀杏は2日目の私には衝撃的でした。

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コメント

  1. 初めのころは途中のお寺も関係あるのかななんて気になって歩いてました。大山寺もそうです。別格の存在を知らなかったのでそのまま6番を目指しましたが、大変そうな道なんですね。

  2. 私もたまに立ち止まって目をつむり音を聞いたりします。次のお寺に急ぐ焦りが少し和らぎ、ゆっくり歩いて行こうという気持ちに変わります。

  3. @naru
    普通に遍路道を歩かれている方なら、それほどでも無い道だったと思います。
    お遍路にはこういう道もあるんだと気付かされた道でした。

  4. @くまごろう
    一呼吸置くのは大切ですよね。
    もっとゆっくりと回りたいとは思うのですが、区切り打ちという回り方の為か、どうしても焦ってしまいがちです。

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