宿を出て先ずは国分寺へ。
前夜に降った雨の名残か湿度が高く、早朝にもかかわらずムッと肌にまとわり付くような空気でした。
暫く歩いて田園地帯の中へと入ると、朝の畑仕事に勤しむ方々の姿が。足を止めて見上げた空が何か印象的で雲間から覗く太陽に合掌しました。
途中、松本大師堂で一呼吸。更にてくてくと進み川沿いの土手から畦道を抜けて国分寺へ到着。山門から本堂まで一直線に続く参道が清々しく、朝一番の御寺様で心洗われる思いでした。
国分寺を後に再び農道を進みながら善楽寺へ。早場米なのかすでに稲刈りを終えた所もあり、前回5月に巡った頃は田植えの時期だった事を思うと、季節の移ろいの早さを実感しました。
善楽寺へ到着し参拝を済ませ、すぐ隣にある土佐神社へ。
一風変わった様式の拝殿へ上がらせて頂き、ここまで土佐国を通らせて頂いた御挨拶を兼ねて参拝しました。
2回目の巡礼を無事終えて最寄りの土佐一宮駅へ。
列車を待つ間ホームのベンチに腰掛けて携行食をかじりつつ、夏雲の掛かる空を見上げながらこの6日間の道を振り返りました。
出発前は真夏の四国という未知の環境下を歩く為、無理せずに続行不能と判断したら高知まで出て帰路の便まで時間を潰そうかと考えていましたが、有難い事に様々な御縁とお陰様の御力によって無事目標地点まで歩き切る事が出来ました。
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今夏、卯之町から松山までを歩いた中である宿主の方から聞いたお話しでは、過去に熱中症で倒れて搬送され数週間入院した方や亡くなられたお遍路さんもいらっしゃるようなので、気候の厳しい季節に敢えて歩くのもどうなのかと考えるところはあります。
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土佐一宮駅から2駅程で高知駅へ到着し、着替えを済ませて空港へ。帰省を終え居住地へ戻るのか空港内は多くの人で賑わっていました。
約4ヶ月後の年末年始。
果たしてどこまで行けるかと、地図の上に道を追いながら四国を後にしました。
コメント
国分寺のまわりの道も国分寺の境内も風情があってお気に入りです。松本大師堂では水道水で頭から冷やさせてもらいました。
国分寺に着く頃、疲れで足が力が入らなくなっていて、ここは山を登らない平地にあるお寺と知って心からありがとうと口に出してつぶやいたのを思い出しました。
@あの時の亀
コメント有難う御座います。
仰るように田園地帯の一画に木が茂りその中に立つ国分寺の姿は風情がありますね。
@naru
コメント有難う御座います。
確かに疲れている時などは平地に御寺様があると有難く思いますね。