島遍路(小豆島八十八ヶ所) 8日目 11月18日(木) 結願

島遍路(小豆島八十八ヶ所) 8日目 11月18日(木) 結願

結願の日。今日は標高280mの41番「佛谷山」から始め、言った港近くまで下りてから登り返して棚田で有名な中山地区を通り、伝法川沿いに下りながらの札所巡り。最後に霊場総本院に参拝して結願。
7時05分 旭屋旅館 出発
7時45分 バス停「中央高校前」下車 遍路再開
       昨日参拝した40番「保安寺」境内横より遍路道に入る。気持ちのいい山道。
8時25分 41番「佛谷山」 無人。山門が紅葉に映えてきれいだった。
       山門に着いたら、CMか何かの撮影をしていた。白装束に笠の男性が金剛杖を持って山門から出てくる
       シーンらしい。私がいきなり現れたので5,6人の撮影隊はビックリしていた。こちらもビックリして
       山門の写真を撮り忘れた。残念。
       読経を済ませたが、次の42番「西ノ瀧」への道が分からない。例のグーグルマップで確認すると、
       山門脇から山道が続いているのが分かった。本当にこのマップには助けられる。
8時48分 42番「西ノ瀧」 おばちゃんが一人、境内の落ち葉を掃いていた。挨拶したら、寺の人が出てきて
       「歩きですか?」「はい」と答えると本堂に案内してくれ、読経中、りんを鳴らしてくれた。
       境内から麓に下る参道(写真↓)が景色良かったのでパチリ。
9時15分 35番「林庵」 無人。
9時34分 39番「松風庵」 無人。
9時50分 38番「光明寺」 納経400円(2か所分)

国宝の釈迦堂はオープンだった!

10時08分 36番「釈迦堂」(写真↓) 37番明王寺と同じ境内にある。国宝なのに誰もおらず、中に入れる!
10時25分 37番「明王寺」 納経400円(2か所分)
       車遍路の夫婦に納経所の場所を尋ねられた。久しぶりに札所で参拝者に出会った。 
  

棚田で有名な中山地区へ

緩い勾配の車道を歩いて、いよいよ中山地区へ
11時03分 43番「浄土寺」45番「地蔵寺堂」 無人。
11時25分 44番「湯船山」 無人。
       湯船山の前後の遍路道から中山地区の棚田(写真↓)がよく見える。気持ちのいい道。
       田植え時期は水をたたえてさぞかしきれいだろう。次来るときは春にしよう!
11時50分 47番「栂尾山」 無人。
12時05分 48番「毘沙門堂」 無人。
12時20分 46番「多聞寺」 納経800円(4か所分) おにぎりで昼食。
13時18分 74番「円満寺」 納経300円(1か所分)
13時45分 49番「東林庵」 無人。
13時55分 50番「游苦庵」 無人。

樹齢1600年のシンパクにパワーをもらう!

14時10分 52番「旧八幡宮」 54番「宝生院」と地続きの敷地にある。
14時17分 54番「宝生院」 納経900円(7か所分)
       巨大な真柏(シンパク)(写真↓)が周りを圧倒していた。巨木の根元にたたずみバワーをもらう。
       写真では森のように見えますが、1本の木です。細い幹に見えるのは枝を支える支柱。
       樹齢1600年、幹周り16.6m。霊獣「龍」「象」「亀」の形に見える幹の部位があるそうですが、
       さがしてもよくわからなかった。
14時53分 51番「宝幢坊」 無人。
15時00分 55番「観音堂」 無人。

最後の札所56番「行者堂」

15時15分 56番「行者堂」 無人。この札所で結願。
       読経しながら出会った人々、小豆島の自然、お大師さん、各札所の本尊さんに感謝の思いをこめる。
       備え付けのノートには、過去にここで結願を迎えた人たちの思いがつづられていた。感謝!
15時47分 小豆島霊場総本院 読経。開経偈、般若心経、御宝号、回向文を思いを込めてゆっくりと!

結願の夜に中華はないでしょ!

15時57分 旭屋旅館 到着。 宿の主人に結願を報告。「そういえば後光が差してます」とおだてられる。
       入浴前に、最後の洗濯。入浴後、部屋に洗濯物を干し、荷物を整理。
       夕食の部屋で席に着く前にお祝いの燗酒を注文。
       席についてみるとビックリ。焼きそばに、麻婆豆腐に、湯気を立ててるシュウマイまで…
       連泊だったので毎日夕食のメニューを変えてくれていたのだが、まさか今日に限って中華とは!
       最後にこういうオチが付くのも私らしいかも知れない。最後まで笑顔で締められた。幸せだ。
       
       燗酒を持ってきてくれた仲居さんは、結願と知って笑いながらお酌をしてくれるのだった。

★8日目 札所21ヶ所 番外1ヶ所
     歩行距離 19.9㎞
     歩行歩数 29,898歩
     登高階数 176階
       
最後に小豆島八十八ヶ所について(参考になれば)
     ①無人の堂庵が多い。
        堂庵の納経はいくつかのお寺でまとめて納経する。
        無人といっても、掃除が行き届いていてトイレもキレイだった。
        逆に落ち着いて気兼ねなく雰囲気や景色を楽しめる。
     ②原則納経は朱印のみ。
        霊場会指定の納経帳には、筆書きが印刷されている。
     ③寺の人が読経に付き合ってくれる(全てではないが)
        読経に合わせて、木魚やリンを鳴らしてくれる場合がある。
     ④宿によっては荷物を次の宿まで運んでくれる。
        ダメ元で頼んでみる事。空身で歩けます。
     ⑤札所間の距離が短いので、体力的にハードルが低い。
        ただし集落内の遍路道は複雑で分かりにくい。必ず迷う。
        1日で海と山の遍路道を経験出来て、変化に富む時間を過ごせる。
        四国八十八ヶ所を経験してから試されると良いと思います。
     ⑥小豆島八十八ヶ所に特化したWEBマップが便利。
        https://www.henro88map.com/mame/
        地図なら「ぶよう堂」の小豆島八十八ヶ所地図をお勧めします。
     ⑦荒れた遍路道もある。
        無理だと思ったら、引き返して遠回りでも車道を歩くこと。
        獣除け柵は開けたら必ず閉めておくこと。
     ⑦その他
        小豆島のコンビニはセブンイレブンしかない。(たぶん)
        小豆島八十八ヶ所の札所には、88種類の桜の木が植えられている(宿の人の情報)
        港の食堂は土日でも日替わり定食あり(笑)。9時ごろから営業しているところも。
 

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