2022年5月3日
かどや旅館泊の翌日。5日目も朝から晴れて歩き易い気候でした。
まずは宿から程近い十四番常楽寺を参拝。ゴツゴツとした岩肌が剥き出しの境内は、これまで見たことのない様式。
参拝と納経を済ませ山門前で一礼辞去しようとすると、「ちょっと待ってー!」とお声が。
見ると御檀家さんか、2〜3人の方がテーブルを出してその上に何か広げているところでした。
そちらの方へ戻ると
「お接待、持って行って。」と、アンパンとジャコと緑茶を頂きました。🙏
ベンチに座り御礼の納め札に書入れていると、埼玉県から車でいらっしゃったという御夫婦の旦那さんにお声がけ頂きました。
わざわざ腰を落とされて、
「何故、お遍路されているのですか?誰かの供養でしょうか?」
との御質問に"呼ばれた"体験をお話しすると、
「私のように明確な理由も無く回っては失礼ではないでしょうか?」と仰ったので、
「皆さん其々の思いで回ってらっしゃると思うので、あまり気になさらなくて良いのではないでしょうか。」とお返ししました。
・
ここまで僅か4日歩いただけですが、実に様々なスタイルのお遍路さんを目にしていました。
歩き、自転車、自家用車、バイクにツアーバス、中には札所間を走っている方も。
お一人の方から御夫婦かカップル、家族連れ、3,4人のグループ、ユーチューバーと思しき方、修行であろう僧侶の方。
各々服装も年齢も様々。
其々の思いは判りませんが、正に100人いれば100通りのお遍路があるのだと実感していました。
常楽寺山門前で見た山頭火の句碑「人生即遍路」。
それは「遍路即人生」とも換言出来るでしょうか。
・
お恥ずかしながら、ごく最近になって愛媛県松山市に「一草庵」という、山頭火終焉の地がある事を知りました。
次回巡礼の際に立ち寄れればと思います。
コメント
確かに100人いれば100通りの遍路さんがいらっしゃいますね。強面の人もお話してみたらすごく丁寧な人だったりしますし。そして住職さんもしかり。自分の思い込みってあてにならないものだと遍路をしてみて感じました。
私も明確な理由はありませんが、あえて言うならチャレンジだったと思います。でもまわり始めると毎日色んなことを考えるようになりました。
@考え中
コメント有難う御座います。
そうですね。お遍路さんも含め、地元の方も本当に様々な方が居られて興味深いです。
そして多くの事を学ばせて頂いています。
@naru
コメント有難う御座います。
他のお遍路さんにお話を聞くと、本当に其々の思いで回られているのだと知ることが出来ました。
歩いていると色々なことを考えますね。じっと座っているだけが瞑想ではなく、歩くこともまた瞑想なのかなと思う時があります。